小山義則 さん

青瓷火間盌

漢字の使い分けをする作家のかたが、います。

「青磁」磁土(石を粉に 粒子細かく 吸水性くゼロ)

「青瓷」土に近い素材(吸水性ある )

「盌」抹茶碗のみに使う人も

「火間」は正面に化粧掛け(白泥の「化粧」)を抜く

 

小山(おやま)さんは、作品ごとに原土(掘り出した土)の扱いを変えています。

「はたき土」原土をつぶすだけ=原土の成分をすべてとりこむので、石なども入って

      土本来の味わいが出る

「水ぶるい」=「水簸(すいひ)」水で漉して、粘土分のみ使う

 

「一 土 二 焼き 三 つくり」という言葉があります。

やきもので、一般的に大切に考えられる順番。

小山さんは、土作りも釉薬の調合も自分でなさっています。

最近は「青瓷釉」の試験を重ねているとのこと。 

 

青瓷 ぐい呑み

素地の土・焼成温度などによって、結果がまったく変わります。

 

白瓷 片口 珍味入れ

貫入(素地と釉薬の膨張率によってできるヒビ)も味わいの一つ

 

粉引き 小碗

陶芸家として経験の長い小山さん 常に挑戦しています。

 

森 恭   粉引き鎬(しのぎ)花入れ

 

「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿はユリの花」

シャクヤクが 華やかに彩りを添えてくれる季節です。

 

 

 

 

PUNK パンク

     加藤 委(つぶさ)            ニュージーランド・カオリン(磁器)

 

「はじけること」「今ある自分を壊す、ぶち破る」のが 加藤にとってのPUNK

そもそものPUNKは 70年代ロンドン生まれ

パンクロックを中心にした反骨精神の象徴的なサブカルチャー

「茨城県陶芸美術館」で開催中の「PUNK 工芸ー魂の救済」

樂翠亭美術館(富山)の企画展示を気に入った金子館長が

一部入れ替えて笠間でも と決まったそうです

 

若尾 経(けい)                           磁 器

 

伊藤秀人(ひでひと)                薄作りの練り込み(練彩)

 

新里明士(にいさと あきお)   磁器にドリルで穴 素焼き後 透明釉(「光器」蛍手)

 

武田享恵(たけだ たかえ)                鍛金 錫(すず)

 

10作家によるPUNKとは

「時代にあらがうのではなく いかに自分を超えられるか」

 

「ぎりぎりのところまで突き詰めた制作」で「美しいもの」を追求するといった「造形」

ふだんの暮しで使いやすい「器」

どちらも 土・水・火という自然から生まれたもの

その可能性に魅せられます

 

5月18日まで   ぜひPUNK体験を 

 

 

ローズマリー  

 

すがすがしい空気につつまれた 雨上がりの笠間です

 

されど飯碗

穂高隆児  緑釉丼

 

白土に掛けると「織部釉」 鮮やかな緑ですが

笠間土(鉄分多く、焼くと赤くなる)に掛けると「緑釉」 深い緑に

こんな使い分けもあります

 

鶴野啓司  粉引飯碗

 

赤っぽい土に 白土の泥を掛け(化粧掛け)

上に透明の釉薬を掛ける

粉がふいたように見えると 「粉引き」(こひき)

それ以外は 「白化粧」(しろげしょう)

言い方を変える作家の方もいます

 

加我光司  焼締め飯碗

 

釉薬は「ガラス質の膜」で 汚れをつきにくくする効果もありますが

無釉の「焼締め」の潔さは魅力的

さっと水をくぐらせてから使うほうが安心ですが

変化は見えます

子どもを育てるように「器を育てる」 愛おしさを感じます

 

小山義則  灰釉飯碗

 

「ご飯茶碗」と「飯碗」(ご飯茶碗)

「茶碗」と「茶盌」(抹茶碗)

作家の方によっていろいろ

  たかが飯碗 されど飯碗

毎日食べるご飯のお茶碗は 大切な相棒 

 

モミジの新緑

枝の赤さも初々しく

 

5月の緑は ほんとにうれしい

 

印 花

森 恭  印花豆鉢 

 

「印花」は陶で作った印(スタンプ)を押して

そこに土を埋め込む(象嵌ぞうがん)技法

 

裏側も見事です

 

印花四方皿

 

「神は細部に宿る」  細やかな心が伝わってきます

 

笠間稲荷神社 八重藤 大藤   満開です

 

週一回朝6時から 稲荷神社境内での太極拳を始めました。

すがすがしい空気の中で体をゆっくり動かすと

細胞のすみずみまで生き生きとしてくるようです

 

体にいいこと 何かしてますか?

 

 

 

 

ひまつり最終日

髙橋協子  浦島太郎 オルゴール

 

端午の節句

 

オオデマリ

真っ白で 満開になりました

 

加我光司  焼き締め 花器

 

  笠間つつじまつり

  笠間稲荷神社の大藤・八重藤

どちらも満開 花いっぱい

 

大貫タツヤ

 

笠間ひまつり最終日。

今日も青空 お待ちしています。