されど飯碗

穂高隆児  緑釉丼

 

白土に掛けると「織部釉」 鮮やかな緑ですが

笠間土(鉄分多く、焼くと赤くなる)に掛けると「緑釉」 深い緑に

こんな使い分けもあります

 

鶴野啓司  粉引飯碗

 

赤っぽい土に 白土の泥を掛け(化粧掛け)

上に透明の釉薬を掛ける

粉がふいたように見えると 「粉引き」(こひき)

それ以外は 「白化粧」(しろげしょう)

言い方を変える作家の方もいます

 

加我光司  焼締め飯碗

 

釉薬は「ガラス質の膜」で 汚れをつきにくくする効果もありますが

無釉の「焼締め」の潔さは魅力的

さっと水をくぐらせてから使うほうが安心ですが

変化は見えます

子どもを育てるように「器を育てる」 愛おしさを感じます

 

小山義則  灰釉飯碗

 

「ご飯茶碗」と「飯碗」(ご飯茶碗)

「茶碗」と「茶盌」(抹茶碗)

作家の方によっていろいろ

  たかが飯碗 されど飯碗

毎日食べるご飯のお茶碗は 大切な相棒 

 

モミジの新緑

枝の赤さも初々しく

 

5月の緑は ほんとにうれしい