「どうして大きな作品を作るのか?」

井上雅之       ”NT-171″   第24回日本陶芸展大賞

 

  井上雅之さん(多摩川美術大学教授)の

お話を聞く機会に恵まれました。

 

  作る過程で大切なのは
「作品と作家の対話があること」

「納得するまでやり続けること」
関わった密度・かかわり方の総量が見る人に伝わる

「作ったものがどう見られてもいい」という考えは違う
自分が世界をどう見ているかを表しているのが作品

  夕日で涙して 感動を残そうとする時
夕日を見て感動したことがモチベーション
作り手は感じ取ったものを作り
見る人はそれによって夕日の見方を鑑賞している
とらえる対象は外にあり

その見方を作品にし

それの鑑賞者がいる
「自分以外を意識しないのは 作り手としては不十分」
ものを介して他の人とやり取りがある
鑑賞する人は 作品を見て世界を見る

 

大作ではなくても

「モノをつくること」の本質のような気がしました。

 

「第24回日本陶芸展」(茨城県陶芸美術館)9/3まで

「全国こども陶芸展」も同時開催 8/31まで

こどもの想像力は無限ですね。

 

 

坂本 新 君

坂本 新 アラタ    ラスター彩 豆角皿

 

光によって虹彩(ラスター)となる

9~14世紀イスラム陶芸の技法が ラスター彩

故 加藤卓男(人間国宝・美濃)が再現したことで知られています

 

裏のほうが よく色が出ています

四つ足の形 角度が個性的です

 

坂本君は 瀬戸でやきものを始め

イギリス・沖縄をへて 笠間に来て2年目

 

藍翠釉 ランスイユウ     マグ

 

藍 アイ と翠 ミドリ の釉薬を二重掛けにしているので

場所による 色の違いがおもしろく出ます

 

高台内側 焼き締め

 

耐火粘土に乗せて 少し浮かせて焼いた跡

横から見た時 畳付き際まで釉薬が掛かるようにという想いから

作家によって こだわる部分は人それぞれ

 

花入れ   百日紅 サルスベリ (高木でなく この高さで咲く)

 

フラスコのような形 安定感があります

 

ラスター彩 カップ

 

こんな色も

いろいろ試作を重ねている坂本君

楽しみです

 

昨日から少し暑さやわらぎ 時々小雨もぱらつく笠間

お盆中なので 

8/14(月)営業致します

 

豆 皿

常設作家の豆皿コーナー  始めました

 

全員分そろってはいませんが 少しずつ届きます

つくり手の名前は あえて表示していません

左上は 唯一の「鉄」豆皿 大貫タツヤさん作

 

谷島 潤 ヤジマ     黒釉プレート  (新着)

 

鉄分多く 焼くと赤みがかる特徴の「笠間土」に

金属のような質感の「マンガン釉」も含んだ「いぶし銀+黒」の釉薬

 

アボカド・トマト・タマネギ・ゴーヤ

ブルーチーズをトッピング

さっぱり夏野菜のパスタを 美味しく演出する谷島君のお皿です