小山義則 さん

青瓷火間盌

漢字の使い分けをする作家のかたが、います。

「青磁」磁土(石を粉に 粒子細かく 吸水性くゼロ)

「青瓷」土に近い素材(吸水性ある )

「盌」抹茶碗のみに使う人も

「火間」は正面に化粧掛け(白泥の「化粧」)を抜く

 

小山(おやま)さんは、作品ごとに原土(掘り出した土)の扱いを変えています。

「はたき土」原土をつぶすだけ=原土の成分をすべてとりこむので、石なども入って

      土本来の味わいが出る

「水ぶるい」=「水簸(すいひ)」水で漉して、粘土分のみ使う

 

「一 土 二 焼き 三 つくり」という言葉があります。

やきもので、一般的に大切に考えられる順番。

小山さんは、土作りも釉薬の調合も自分でなさっています。

最近は「青瓷釉」の試験を重ねているとのこと。 

 

青瓷 ぐい呑み

素地の土・焼成温度などによって、結果がまったく変わります。

 

白瓷 片口 珍味入れ

貫入(素地と釉薬の膨張率によってできるヒビ)も味わいの一つ

 

粉引き 小碗

陶芸家として経験の長い小山さん 常に挑戦しています。

 

森 恭   粉引き鎬(しのぎ)花入れ

 

「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿はユリの花」

シャクヤクが 華やかに彩りを添えてくれる季節です。