安藤子由利さん

 

 子どもの頃から絵を描くのが大好きだった安藤さん、いつの間にか絵本の世界に魅せられていきました。
デザインの専門学校で、ストーリーを考え絵を描き、製本まで手掛ける絵本作りを学びました。
絵本編集者によるWSにも参加し、その仲間から紹介され、陶芸教室通いを始めたのがやきものとの出会いでした。
平面で表現する絵本と違い、立体で世界観を作り上げるやきものに新鮮味を感じました。
 初めて行った笠間と益子の陶器市では、作家にいろいろ話を聞き、結局、笠間の窯業指導所でやきものを基礎から学ぶことにしました。
窯業指導所1年・笠間の窯元に3年勤務の後、半年間は作家のスタッフに。

窯元勤務と個人作家の、作るもの・作り方の違いーオリジナリティー・作家性の大切さーを痛感しました。

 

 

  2017年独立。今の制作の中心となる四つ足動物を初めて作りました。独立してやっていけるかの不安はありましたが、好きな仕事を長く続けたいと夢中でした。
 一人っ子だからか、団体行動や縦社会の規律にはずっと息苦しさを感じていました。
陶芸作家は、自分の世界を形作るのが仕事。生みの苦しみもありますが、すべて自分次第でできるのが合っているようです。 
好きな言葉は「日日是好日」「晴耕雨読」
自然に逆らわず、毎日を明るく元気に。 
大好きな絵本の世界を形にしていく喜びを感じながら、楽しく続けていきたいと思っています。