最終日

炭化抹茶碗

「炭化」窯の中にレンガで囲いをし、炭を入れていぶすように焼く

 

 

緋だすき茶香炉

「緋だすき」植田さんはほどいた古畳に水をつけて巻くので細め

備前では藁を使うことが多いですが

「茶香炉」焙じる香りを楽しみ、焙じたてのほうじ茶も味わえます

 

白糠釉長板皿

 

炭化スープカップ

あったかスープの恋しい季節ですね

 

炭化一輪差し

形も遊んで

 

最終日12/17(日)午後 植田さん在廊です

 

11:30頃までギャラリーロード全面通行止め

「かさま陶芸の里ハーフマラソン大会」のため

長かった道路拡張工事も間に合いました

 

※ 12/26(火)~1/2(火)年末年始のお休みいただきます

 

植田昌子さん

     

 

  植田さんは神奈川出身。
シャガール・ローランサンなど、きれいな色・自然の色が好きで、

短大では油絵科。卒業後、陶芸教室に通い始めました。
笠間陶炎祭(ひまつり)を見に行って笠間と縁ができ、
窯元(大津晃窯)で陶芸体験のお手伝いなどしながら、

2年間学びました。
その後、落合杜寿子氏(益子)に師事。
自然の中で暮らし、薪窯で制作する師匠のもとでの2年間の修業は、
植田さんの原点となりました。

 


  

  2005年に、常陸大宮市の築150年の古民家に住み、築窯独立。
注文家具を手掛ける木工職人だったお父様は、

蹴ロクロ・タタラ板など作ってくれたそうです。
山の中の、古くて大きな家での一人暮らしからのスタートでした。
  料理を引き立てる「食器」と、

手に任せて勢いで作り上げる「花器」。
窯の中に炭を入れ、いぶすように焼く「炭化」
素朴な味わいのある「粗めの土」に、

「松灰釉」「糠釉」などの自然な釉薬を。
女性にしては大胆で大きめの花器は、花好きの植田さんならでは。
控えめなお人柄ながら、骨太の芯の強さもあり、頼もしい限りです。
8歳・5歳のお子さんの子育てもしながら、
陶器市(益子)と展示会中心に制作している植田さんです。

花いっぱい

炭化花入れ  ドウダンツツジ・ビワ・小菊

 

花の好きな植田さん

ご自宅の庭から花材をたくさん持ってきてくれました

いつも生け方も教わっている

「野の花塾」さんからの花材も合わせて

店内は 花いっぱい

 

糠釉 ヌカユウ 花入れ  ドウダンツツジ

 

炭化花入れ  野バラ・クチナシ

 

糠釉長皿                 (福島に嫁ぎました)

 

花入れも含めて

大きめで大胆な作品も作るのは

女性作家では多くないかもしれません

 

土味のある普段使いの食器もいろいろ

会期中の土日(午後)は在廊してくださいます