鶴野啓司さん

「舞台」でも作品常設の鶴野啓司さん
パリで個展開催中です
店名は le sentiment des choses「もののあはれ」の意
奥様・娘さんと一緒に渡仏
オープニングレセプションでは
日本から持参の日本酒や
奥様手作りのおつまみで おもてなしされたそうです
https://lesentimentdeschoses.com
焼き締め 片口
手前と奥に3ヶ所「石はぜ」の跡があります
 完成してからの欠けではなく
制作中の欠けをそのまま焼成
掘ったままの「原土」をふるいにかけて 自ら土作り
粗めの土だと石や砂などの「雑味」が混じる
それが 土自体のもつ個性・味わい
土味を大切にする鶴野さんならでは
土と火の力を借りて 人の手が生みだすもの
その力強さ・いとおしさ
使いこむほどに育っていくのが楽しめる
鶴野さんの作品です

5月の新着

山崎さおり 炭化粉引き湯冷まし片口
炭でいぶされた焼き色が目を引きます
山崎さおり マンガン釉炭化 ネコ急須
安藤子由利 かたつむり花器
男の子が抜けて そこにお花が入ります
柴田裕子 ユウコ ヘリンボーン鎬 ビアカップ
深みのある青い釉薬
小山義則 オヤマ 黒釉二合炊飯土鍋
土鍋の本場伊賀で修業されていた小山さんです
小山義則 灰青 カイセイ 魚型皿

新緑が目に鮮やかになり
爽やかなそよ風吹く笠間です


小山義則さん

ポット (後ろ手急須)

平成と令和をまたいで開催した
ひまつりも無事終わりました。

新茶の季節ですね。
薪窯で焼いた小山 オヤマ 義則さん茶器届きました。
宝瓶 ホウヒン (取っ手のない急須)

玉露のような低めの温度で淹れるお茶に
または 口元を持てば熱さをそれほど感じないようです
薪窯ならではの 見事に灰ののった景色
南蛮急須 横手

「焼き締め」は釉薬を掛けないで焼いた陶器ですが
その中で 鉄分が多く 焼くと赤っぽくなるものを「南蛮」と言うそうです
灰がのって溶けると「自然釉」になります
同じ土ですが
フタは低めの温度で焼いています

お茶が大好きなので
急須・ポットをご紹介できる幸せ
キレの良さも自信あり 水を入れて試していただいています
今年も ひまつりに合わせるかのように
真っ白な大輪の花で満開になったオオデマリ

新緑と爽やかな風の季節
16年目に入った「舞台」です

15歳ありがとうございます

2004年 ひまつりに合わせて「舞台」は誕生
お陰様で15歳になりました
2009年には庭に木や花を植え 
毎年 満開のオオデマリがこの時季お迎えします
カロライナジャスミン 雨上がりにお客様が
モミジにも 新しい世代が
穂髙隆児 墨流し塩釉ぐい吞み
松本良太 半磁土の器

 二足のわらじから始めたギャラリーですが、2010年に退職してわらじは一足になりました。

熱海生まれで、学生時代は東京暮らし、仕事では成田に25年以上。

留学休職してメキシコに2年間、中南米をひとりでバックパック旅行もたくさんして、どこでも人のあったかさは同じだと感じました。

 ところで、今一番楽しみなのは

「こども科学電話相談室」(NHKラジオ第一 日曜10:05~11:50)連休中は毎日放送(聞き逃しサービスあり)

こどもの素朴な疑問に、専門家がわかりやすく回答。例えば、

ブラックホール内には60億度の風が吹いていると知りました。

こどもの真っ白な心・真剣さを聞いて、初心に返る大切さをあらためて思いました。

作り手の気持ちを、使い手のお客様に伝えながら

心豊かになれるモノをご紹介したいという初心を忘れず。

いつも本当にありがとうございます。

そして、これからもどうぞよろしくお願い致します。


森 恭 さん

ウサギ頭の貯金箱 阿吽 アウン の「阿」形

全体と赤目は 漆
白目部分は 金箔
市川團十郎の「にらみ」は 魔除けの意味も

ウサギ頭の貯金箱 阿吽 アウン の「吽」形

月と太陽 銀箔
その足元の雲は 銀粉で 雰囲気を変えて
以前の作品より さらに迫力が増しました
ネコに小判

「大判」もありますが どちらも原寸大
ニワトリ家族
アナナス(パイナップル)大皿
カメ印花 浅鉢
粉引き鎬 シノギ すり鉢


森恭さんの造形の力
選ぶテーマのユニークさ
いつもワクワクします
シンプルな粉引きの器と一緒に いろいろ届きました